音の対話型鑑賞 「ON×CHI」とは

「ON×CHI」とは

「創造する→言語化」を繰り返し行うことで、ビジネスにおける瞬時の判断や想定外の出来事への咄嗟の対応といった「即興力」の育成を目的としたプログラムが「ONxCHI(おんち)」です。

本プログラムにおける「即興力」の定義
創造力(想像力)
自分がこれまでに体験してきた素材を組合せ、新しいアイディアを創出する力。
言語化(言語力)
創造したものを、言葉にして、他者に伝える(表現する)力。
これらの力を使って瞬発的な決断をしていくのが「即興力」

「ONxCHI」では、音を鑑賞してそこからイメージしたものを言語化し、グループシェアするワークを行います。

ワークでは

  1. 音を鑑賞してイメージを膨らませることで、本音や本来の思いを知る自己との「対話」
  2. 自分の感性や思考の「発見」
  3. イメージを言葉にして伝える「表現」
  4. グループで対話する「コミュニケーション」

という4ステップが含まれています。

このプロセスはまさに自分に軸を置いた、即興力が育まれるワークと言えます。

今までにないイノベーションを起こすような先駆的な考えを起こすために、自らが想像して創造し、言語で表現するクリエイティブなプロセスと、コミュニケーションしてアイデアを共有するワークをON x CHIでは取り入れています。

今までに1年半で個人だけでも500名以上、そして企業研修や教育機関などでも導入していただきました。

プログラムがもたらす主な価値

音の対話型鑑賞は、複合的な能力向上に資することが期待できます。

Ⅰ 心理的安全性を高める
音の対話型鑑賞プログラムは、ファシリテーター主導で進めていくことで、一人ひとりの違いを認め、尊重することを体現しています。
心理的安全性が担保された組織は、一人ひとりが主体的に行動し、成果を上げることができます。
チーム構築の土台となる心理的安全性を高めることができます。

Ⅱ 創造力(想像力)の向上
参加者同士での対話を通じて、創造力が向上します。
さらに、様々な意見に出会うことで、自分の考えを再考する機会にも恵まれるます。
新しい製品やサービス、技術を生み出したり、画期的な企画を立てたりするためには、自由で豊かな創造力が不可欠です。

Ⅲ 言語化(言語力)の向上
参加者同士で対話をすることで、言語化する力が向上します。
考えを他者に理解してもらうために、音から創造(想像)したことを説明することが求められるからです。
ファシリテーターの進行により心理的安全性が確保されているため、参加者全員が自分の意見を気兼ねなく言い合うことができます。

Ⅳ 問題解決能力を延ばす
「音」から創造することで、正解のない問いに主体的に取り組み、自分なりの解を導き出す力が育ちます。
また、参加者同士の対話を通じて、自分の思い込みや思考の癖に気づくこともできます。
主観や先入観にとらわれることなく、物事を体系的に考え、推察し、他者の意見も尊重しながら問題解決へと導く力を延ばすことができます。

Ⅴ 多様性の理解を深める
音を通じた対話を通じて多様な価値観に触れるため、プログラムの体験を通じて、さまざまな視点や解釈を受け入れられるようになります。
自分と違う他者の意見に触れることで、一人ひとり違うことが個性であり、それをポジティブに受け入れることを学びます。

現代社会で求められるスキル「即興力」

「ON x CHI」では「自分の価値観」に基づいてイメージの創造(想像)と言語化を即興的に繰り返し、その上で自分なりの答え、まだ誰も見たことがない未来を描き出します。

この考え方や思考プロセスを、新しい社会やビジネスの創出に活用できます。

これらの3つの要となる要素がON x CHIのワークには組み込まれています。

  • 自分を起点に創造(想像)する
    「正解は何か」ではなく「自分がどう解釈したか」を起点に創造(想像)する。
    自分の些細な気づきや、違和感、小さな疑問等を大切にする。
  • 言語化する(アウトプットする)
    感じたこと、思ったこと、考えたことを言語化(アウトプット)する。
    「正しい答え」ではなく「自分の答え」を追求する。
  • 価値観を再定義する
    アウトプットに対して、他の人からフィードバックを受ける。
    自分が常識だと思っていた価値観を相対化することにより、新たな気づきを得て、再定義する。

経産省においても、ON x CHIで即興力を育む上で取り組むワークである「価値・意味を(再)定義する」ことが、
これからの「個に求められる役割とスキル」とされています。


引用:BCG – 経済産業省

プログラムの特長

01 「音」の活用

音の対話型鑑賞プログラムでは、齋藤レナ自らがオリジナルで作った「音」を活用して対話を行います。
「音」は、作品の知識や先入観に囚われずに、感じることにフォーカスをするために有効なツールです。
鑑賞者の自由な感覚だけに委ねられるため、創造力が高められるとともに、参加者ひとりひとりが違うことの理解を認め合う環境をつくりだすことができます。

実際にプログラムの中で使用した音がこちらです。

参加者がこの音を聴いてイメージしたものは一人ひとり違います。
例えば、「冬から春になって芽吹く植物の様子」「全てのもの、ことが祝福している「慶び」の様子」「夜明け前の空から、朝日が上る様子」「壮大な宇宙のイメージから、走馬灯のように思い出された自分の人生」「陣痛から出産までの瞬間」という意見がありました。

「音」を使用することで、作品にまつわる知識や情報、先入観、正解に囚われることがありません。
感じることにフォーカスするとともに、自分の意見に自信を持ち表現できるようになります。

02 オンライン対応

音の対話型鑑賞プログラムはオンラインでの実施が可能です。
グループルームで対話をしたり、ご質問にお答えしたりと、参加型のプログラムです。
オンラインの環境を活かしながら、実際に会場に足を運んだような充実感を得ることができます。
オンラインでの研修はもちろん、アーティストとして世界へのオンライン配信を定期的に行なっている、経験豊富なファシリテーターの進行なので、初めての方でも意見や対話が活発になるようプログラムを設計しています。

創造力と言語力が育まれ
「即興力」が向上した未来

「ON x CHI」のワークを通して自分の思いやバイアスを知り、多様性を体感し、
答えのないものに向き合いながら、主体的に即興力を使って行動することで、
枠にハマった考えを打破し、自由な発想ができる能力や場づくりができるようになります。

本来自分の中にある創造性を目覚めさせ、
グループでコミュニケーションすることで他者とのとの違いに気づき、自分の想像の唯一無二さに気づくことができます。

音の対話型鑑賞
プログラムのご紹介

※いずれのプログラムも対面・オンラインともに対応可能です

ファシリテーター

斎藤レナ

“ON x CHI” 音の対話型鑑賞ワークショップの考案者・ファシリテーター
即興メインでシンセサイザーなどの電子楽器を使った音楽を製作、演奏する音楽家

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これまでに500名以上の方が「ON x CHI」プログラムに参加してくださっています。
ビジネスパーソン、教員、医療関係者、教育関係者、科学者、芸術家、主婦、 そして小学生などさまざま年代、さまざまな職種の方が音の対話型鑑賞を体験しています。
「音」を用いることで正解に囚われることなく創造力を発揮することできます。
そして「対話」を通じて言語化の力が育まれます。
体験を通じてビジネス上で重要な「即興力」を鍛えることができます。

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