プロフィール
齋藤レナ
“ON x CHI” 音の対話型鑑賞ワークショップの考案者・ファシリテーター
即興メインでシンセサイザーなどの電子楽器を使った音楽を製作、演奏する音楽家
音の対話型鑑賞
今までにHMV Books渋谷や洗足音楽大学、デロイトトーマツなどの企業やグロービス経営大学院、
内閣府を通して金沢の小学校などでもワークショップを行ってきている。
ON X CHIワークショップはスタートしてから500名以上が受講しており、リピーターも多い。
音楽家活動
galcid(ギャルシッド)として音楽活動を行い、テクノ・レジェンドのUnderworldカール・ハイドや坂本龍一氏に絶賛されている。
最新アルバムは、ディスクユニオンで堂々ダンス部門1位に!
アンビエント作品はアメリカのDetroit Undergroundでカセットテープでリリース後、3時間で売り切れ、本国でも1週間でソールドアウト。
海外でも勢力的に活動し、9つの海外レコード会社と契約中。
中でも即興ライブは定評がある。
ごあいさつ
はじめまして、齋藤レナです。
本サイトをご覧いただけましたこと
心から嬉しく思っております。
独自に考案した
音の対話型鑑賞プログラム「ONxCHI(おんち)」
を提供しています。
私は、電子楽器を使った音楽を
即興メインで製作・演奏する音楽家として活動していく中で
「音」の可能性を感じました。
「音」は、知識や先入観に囚われることなく、
感じることにフォーカスを当てることができるツールです。
「音」を用いた鑑賞と対話を組みわせることで、
創造力や言語力を向上しながら、即興力を育むことができると確信しています。
これまで、どんな「音」と出会い、今どんな「音」を聴いていますか?
今までいろんな「音」に出会い
そして今もいろんな「音」に囲まれて生きているはずです。
そんな身近な存在である「音」の鑑賞を通した
創造(想像)力と言語力で「即興力」を育むプログラムが「ONxCHI(おんち)」です。
「音」を聴くことからはじめ
自己との対話をうながし、
ひとりひとりの意見を引き出しながら
音をきっかけに、考え方を深めていきます。
私は、音の対話型鑑賞「ONxCHI」の開発・実施を通して、
答えのないことを深く思考し、お互いにその考えを尊重できる個人、そしてその個人が集う場を創造していきたいと考えています。
ON x CHIができるまで
この”ON X CHI”(オンチ)が出来上がったのは、2019年の秋ごろです。
私は音楽家ですが、同時に二人の男の子を子育て中です。
出産直後から即仕事復帰して、海外ツアーや目標のイベントに出れたことは嬉しかったのですが、
気がついたら、終わりのないフルマラソンをずっと突っ走ってるような、そんな状態でした。
自分の仕事をしながら同時に子育てするのは、難しいときもあります。
音楽制作も時によって、音楽が好きでも苦しいときがあります。
期限の迫る中でスランプと闘っているときは夫婦関係も壊滅的で、ストレスがたまって子どもに優しくできませんでした。
寂しさと悲しさと、やるせなさがつのる毎日・・・。
即興ライブも慣れて手が決まってきていて、前ほど心が踊らなくなっていました。
どうして音楽を好きになったんだろう?
何をやりたいんだろう?
全てがネガティブ思考になっていました。
その頃、ある日突然、2歳頃に遊んでいた楽器のことを思い出しました。
懐かしく思い、当時聴いていた音楽を流して聴いた瞬間、
実家の匂い、空気感、一気に色んなものが思い出されました。
おもちゃの木琴、父のレコードプレーヤー、本棚にあった絵本。
私はピアノの椅子に座り、練習をしながら、白いタイツを履いた足をぶらぶらさせていました。
あなたにも昔聴いていた音楽を再び聴いた時、その時の空気感や気持ちを思い出した経験はありませんか?
この経験こそが私に「音を鑑賞する」という アイデアを与えてくれました。
思い出したイメージの中にいた私は、安心しきっていて、幸せそうなでした。
両親にとって、ただ笑顔でいるだけで嬉しい、きっと私はそんな存在でした。
そんな幼い時の自分の顔を見た時、この子にはずっと笑顔でいて欲しい。
心からそう思いました。
そして私は、今でも自分の存在を、
「ただいるだけでいいよ」
そう承認してほしいのだという気持ちに気づき、受け入れることができました。
それまでは何かをしないと存在価値がない、と思って必死で頑張っていたのでしょう。
自由に発想して、自ら行動を起こし始めると、自分への自己肯定感とともに、
周りとの人間関係も一気に良くなり、
不安も不満も一気に減り、感謝が増えました。
そして、シンセサイザーに初めて出会った時の喜びを思い出し、
再び制作に没頭することができ、即興ライブも楽しみながら行うようになりました。
子育てに奮闘しながら、音楽制作に苦しんでいるスランプのとき、”ON x CHI”プログラムは生まれたのです。
やり始めて間もなく、中学生の頃いじめられていた自分にこのワークをしたかったな・・・
自由な発想と即興力でその場を乗り切ることができたなら、どんなに楽だっただろう、と思いました。
小学生でこのON x CHIワークをする機会があり、感受性豊かな子供たちの、
「みんな違っていい」「もっとお互いを知るために交流したい」
という鑑賞からの気づきに感動し、子どもにも大人にもこのプログラムを広めていく、という覚悟ができました。
自由にイメージする、考えの枠を狭めずに自発的に即興的に行動する、多様性を認める。
これらは、もしかしたら顕在的には分かっていることかもしれません。
しかし、これを体感して感覚で分かった時、私たちはこれらをより理解するのだろうと思います。
“ON x CHI”が始まって以来、500名以上の方が参加してくださっています。
職種も先生、お医者さん、科学者、芸術家、ビジネスパーソン、主婦、 そして小学生の生徒などさまざまです。
ぜひ「ON x CHI」でこの感覚を体感してみてください!!
音の対話型鑑賞「ON x CHI 」
考案者・ファシリテーター